2008年04月24日
昨日、金融機関が主催するセミナーに参加してきました。
テレビで見たことのある、松井証券の松井道夫社長のスピーチがあったからです。
私はあまりこうしたセミナーや会合に参加しないのですが、松井社長の名前に惹かれて申し込みました。
以前にTV番組(情熱大陸か何か)で松井社長の独特の経営スタイルを見て知っていたので、非常に興味を持っていました。
老舗証券会社をいち早くネット証券に衣替えをして大成功を収めている人です。
成功者の話には何かヒントがあるはず。
やはり、多くの参考になることを言っていました。
特に印象に残ったことを紹介しておきます。
①「今まで決断した中で、マイナスの決断に正しい物が多かった」
のっけからインパクトのある話です。まさに掴み!興味を惹くコメントですね。
どういうことかと言うと、「2-1は、1ではなく3である。また、2+1は、3でなく-1である」と。マイナスの決断とは氏曰く、撤退の決断である。“-1”の決断は、2-(-1)なのでプラスになるんだと。また、2+1は、(-2)+1の可能性があり結果もマイナスのままだと。
これは、松井証券が旧来の営業部門を無くしてプラスの結果に転じた経験のことを言っているのでしょう。
②社長の仕事は、常に会社と時代のギャップを生じさせないようにすることである。
社長と副社長との距離は、副社長と新入社員の距離より大きい。社長は社長室にこもって、座禅を組んで(考えて)いれば良い。
③「松下幸之助さんの語録に『執念ある者は可能性から発想する。執念なき者は困難から発想する』というのがある。私は後者だった」
バブルが崩壊して松井証券の将来性に少しの翳りが見えたとき、必死に考えたと言っていました。(ちなみに私は執念の人です。)
この①~③は全て、脳みそに吸収すべき言葉ですが特に大事なのは②だと思います。
社長は(特にベンチャーは)日々の現場業務に忙殺されるだけではダメで、常に時代をウォッチして根源的経済性の高い(利益の多い)ビジネスを追求しなければいけないということ。
松井社長は偉大な人でした。

海が見えるホール。大洗シャーウッドにて。
2008年04月18日
現在、「バフェットの教訓」(徳間書店)を読んでいます。
そうです。ウォーレン・バフェットの本です。
(最近書評ネタが多い!?)
普段読む本は経営者に関するものが多いのですが、業種は違えど偉人の教えは勉強になるはずと思い買ってみました。
経営者の立場で読んでいると、投資家からシビアに見たビジネス観というのが見えてきます。
そこで出てくるのが冒頭の言葉、「根源的経済性」です。
この本の言うところの「根源的経済性」というのは言葉を替えると優良なビジネスという意味で、インフラへの投資コストが少なく利益率の高いビジネスということのようです。
また、世の中の動向に左右されないビジネスという意味合いもあるようです。
(根源的経済性の高いビジネスは、たとえ愚かな経営者に変わっても、長期的に安定して利益を生み出す!)
バフェットは、「根源的経済性に富む」ビジネスにのみ投資することで、成功を収めたと言っています。投資家とすれば、全くもって正しいですよね。
この言葉は経営者として受け取ると、非常に重い意味を成します。
“自分が行っているビジネスは本当に、根源的経済性に富むものなのだろうか?”
これは、常に検証すべきテーマです。
うちの会社で言うと、メディアというビジネスとEC、広告代理(コミュニケーション・プランニング)があります。
このそれぞれの事業が果たして、優良なビジネスなのか?世相に左右されにくい安定したビジネスなのか?
勿論これは、企業のコアコンピタンスと直結します。
うちの会社のメインビジネスはメディア事業。これに関しては、利益の出し方は良く理解しています。
ECは、すなわち小売業。ここは競合が多く、競争が激しいエリア。独自の戦略が求められます。価格戦略、商品戦略、プロモーションなどの変数をどう決めていくか。
そして、広告代理も私的にはキャリアが長い分野。利益の出し方は理解していますが、うちの会社の強みを十分に理解する必要があります。
論語に「三省」という言葉がありますが、良書は自分自身を省みるとっても良い機会を与えてくれます。

2008年04月08日
またしても、凄い言葉に出会ってしまいました。
「災難に遭うのは過去につくった業が消えるときです。業が消えるのですから喜ぶべきです。どんな業があったか知らんが、その程度のことで業が消えるならお祝いせんといかんですな」。
これは稲盛和夫さんが著書の「ガキの自叙伝」の中で紹介している、困難に遭遇した際に京都のお坊さんから言われた言葉です。
現在、経営面において困難に遭遇している私としては、この言葉に出会って正直救われた気がしました。(まあ、困難は今に始まったことではありませんがw)
既に起業して3年を過ぎた私は、どんな難しい局面も数日あれば乗り切れる。答えが見つかる、という心境になっています。
しかし過去に直面したものより大きな困難に遭遇すると、やはりしんどいもの。
そんな際にこの言葉に出会うと、目の前の霧が晴れる思いです。
ここで言う“業”とは、現世で作ったものかもしれませんし、もしかすると前世のものかもしれません。現世であれば、「自業自得」。前世であれば、運命(ないし宿命)です。
あまり自分が作った業を究明せずに、素直に“業が消える瞬間だから苦しい”と思う方が楽です。そう解釈して、救いとすることにしました。
この仏教の教えほど宗教的ないし哲学的ではありませんが、中国の思想にもまた同じように力が湧く言葉があります。
韓非子の「冬日の閉凍や固からざれば、すなわち春夏の草木を長ずるや茂からず」です。
これは厳寒を乗り越えなければ、春から夏にかけて草木が生い茂ることは無いという意味です。
人間で言うと艱難辛苦を経験してこそ、後日の繁栄が望めるということですね。
会社もまた然りと自答しています。
雑草のように何度踏まれても、逞しく成長して行こうと思います!
