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舩越園子のGOLF JOURNAL
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2010年08月30日

情報網?

バークレーズ最終日は、バタバタした1日だった。初日首位発進しながら2、3日目は後退したタイガー・ウッズは最終日に再浮上して12位タイ。フェデックスカップポイントランクは112位から65位へと急上昇し、プレーオフ第2戦進出を決めた。「今週は優勝にすごく近づいた」。晴れやかな表情でタイガーはそう言った。


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(優勝はできなかったけど、いい感じになってきた)
写真/舩越園子


単独11位から最終ラウンドをスタートした今田竜二は「プレッシャーからか、思うようにはいかなかった。調子がいいときは考えないようなことを考えてしまった」ということで、2オーバーのラウンドとなり、27位タイでフィニッシュ。フェデックスカップランクは107位から73位へとこちらも急上昇で、今田もプレーオフ第2戦への進出を決めた。


そんな今田に聞いてみた。「試合をしばらく休むと試合勘がなくなるって言うけど、上位争いや優勝争いも、久しぶりだと勘どころがなくなるんですかねえ?」。すると今田は「それはあるかもしれない」。今日の5番ホールは典型だった。1オンが狙える短いパー4。ドライバーを握った今田は大きく左にひっかけてヤブの中へ。それでもショートゲームがうまいから、そのヤブの中からミラクルリカバリーでグリーンエッジへ運び、パーセーブしたけれど、「ああいうショットも刻んでいけば、もっといいバーディチャンスが作れるんだけど、でも僕の性格上、やっぱり狙いたくなっちゃう。雑念を払うって難しいですよね。払おうと思った時点で、すでに雑念があるんだから」。ごもっとも。


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(久しぶりは誰にとっても大変なんだ……)
写真/舩越園子


さて、その今田と同組だったイアン・ポールターがホールアウト後、やけに米メディアの質問を受けていた。その姿を見ながら今田に「ヨーロッパのライダーカップメンバーのキャプテン推薦があったからだよね」と言ってみた。ラウンドを終えた直後の今田が、まさかその話を知っているわけはないと思ったからだ。


そう、最終ラウンドが進行中、ライダーカップの欧州チーム・キャプテン、コリン・モンゴメリーが推薦する選手を指名したのだ。米国チームのキャプテン推薦は4名だが、欧州チームは3名。その3名が、エドアルド・モリナリ、パドレイグ・ハリントン、ルーク・ドナルドに決まった。


ラウンド後のタイガーは、その話を知らなかった。米メディアから問われると、「えっ、そうなの?エドアルドは(今週の欧州の大会で)勝ったの?」と驚いていた。自らがキャプテン推薦に頼っての出場を切望している立場ゆえ、勝利によってキャプテン推薦を得たモリナリの話は、勝利を逃したばかりのタイガーには少々辛い話だったのかもしれない。


驚いたのは、今田がラウンド直後だというのに、すでに欧州の3人の顔ぶれを知っていたこと。「ポールターが怒ってましたよ。何でモンティはハリントンを選んだんだってね」。候補者は他に2人いた。ポール・ケイシーとジャスティン・ローズ。どちらも今季はなかなかの活躍をしていただけに、推薦に漏れたこの2人への同情が集まっていた。


それにしても、選手たちの情報網はすごい。ラウンド中、基本的には選手とキャディどうししか話をしないはずなのに、一体いつの間に、こんなヨーロッパの話が耳に入ってくるのだろう。そう言えば、今週の水曜日にタイガーの元妻エリンの独占インタビューの話がテレビのモーニングショーで放送されたときも、プロアマを終えた直後の今田は「ああ、聞きました」と言っていた。何で知ってるのと尋ねると、「いやあ、キャディどうしが伝え合ったりするから、すぐ耳に入るんですよ」。


すごいなあ。ツアーの情報網。情報屋はもっぱらキャディたち。ホールからホールを移動する際、交差したり、ニアミスしたりする際、キャディからキャディへ、そのキャディから選手へと、情報が駆け巡るのだ。隠しごとなんて、まず無理。それが米ツアーの現場だ。

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