2005年11月19日
日本でも、いかが?
今、日本ではダンロップフェニックスを開催中。タイガー・ウッズ、デビッド・デュバル、ジム・シューリックなどの米ツアー選手が出場し、盛り上がりを見せているようだ。ギャラリーも結構、集まっていると聞いているのだが、もっと大勢のギャラリーに来てもらい、より一層楽しんでもらうためには、どうしたらよいか‥‥と考えていて、ふと思い出したことがある。
今年の米ツアー終盤戦、クライスラー選手権会場で珍しいシーンが見られたのだ。17番パー3のグリーン奥。ギャラリースタンドにレオタード姿の女性たちが登場。まるで、野球場のスタンドか何かのように、彼女たちがビールを売っていた。


こんなギャラリースタンドがあったら、おもわず会場に行きたくならないですか?
Photo/JJ TANABE
彼女たちは、アメリカの大手レストランチェーン「フーターズ」から派遣された売り子さん。フーターズは、ミニツアーとしては比較的大規模な「フーターズツアー」を主催するなどゴルフビジネスにも積極的で、この大会では、17番ホール近くにフーターズテントを出展。さらには、17番グリーン奥にフーターズスタンドを設置。そして、テントで用意したビールを売り子の彼女たちがスタンドまで運び、ギャラリーに販売していたというわけだ。
なぜ、レオタード姿なのか?このコスチュームは、全米各地にあるフーターズレストランでウエイトレスが着るユニフォームなのだ。色っぽいウエイトレスたちの姿を見たくてフーターズレストランへ行くアメリカ人男性は実はかなり多く、このコスチュームは、いわばフーターズのトレードマーク。それゆえ、たとえゴルフトーナメントの会場であろうとどこだろうと、「フーターズ=色っぽいコスチューム」の図式は崩せないし、崩さないということなのだろう。
ゴルフトーナメントの会場でビールを販売すると聞くと、すぐに思い浮かぶのは、米ツアーで最大ギャラリー数を誇るFBRオープン(旧フェニックスオープン)だ。会場でビールを飲みまくり、悪酔いしたギャラリーたちが、あまりにも大声で騒ぎすぎるということで、近年はアルコール販売を禁止したという経緯があるが、このクライスラー選手権でビールを飲んでいたギャラリーたちは、きわめてグッドマナーで、静かにビールを飲み、おとなしく観戦していた。
だが、彼らはレオタード姿のきれいなオネエさんに声をかけ、ビールを手渡してもらい、そのビールを飲みながら、何を考えていたのだろうかと思うと、少しばかり怖くなる。おとなしかったのは、もしかするとレオタードのオネエさんたちを黙ってじろじろ見つめていたからではないのだろうか。だとすれば、フロリダ州タンパの男性たちは、むっつりスケベ。酔っ払って選手たちのミスショットにギャーギャーと野次を飛ばすアリゾナ州フェニックスの男性たちのほうが、むしろ純粋なゴルフ好き‥‥なのかもしれない。
まあ、そんなことは、どっちでもよいのだが、ゴルフトーナメントの会場でレオタード姿の美人女性たちがビールを販売するなどという、およそゴルフに似つかわしくないサービスが、ゴルフトーナメントを盛り上げる一助となっているのだから、日本でも導入してみてはいかがだろうか。格式高いイギリスやスコットランドでは、もしかしたら許可が下りない話かもしれないけれど、最近はずいぶん考え方が柔軟になってきた日本であれば、「オッ、面白そうじゃん!」と言って、レオタード女性を派遣する会社が出現してもおかしくない。毎週毎週、違うコスチュームの女性がビールを売り、たとえばダンロップフェニックス恒例「○○姿のビール売り」のようなものが大会の密かなトレードマークになれば、それはそれで、集客力はアップするはず‥‥とは思いませんか?
舩越園子



