2005年12月13日
タイガー欠場の影響は?
米ツアー開幕戦メルセデス選手権は、前年の優勝者だけが出場できる栄えある大会である。だが、来季のメルセデスにはタイガー・ウッズが出ないことが発表され、関係者は大いにショックを受けている。
ショックを受けた関係者--その筆頭は、スポンサーとトーナメントの中継局である。タイガーが出ると出ないとでは、テレビの視聴率に大きな影響が出る。もちろん、入場者数にも影響が出る。
だが、それより何より、ショックを受けているのは日本のゴルフ雑誌かもしれない。この大会で出場選手たちの連続写真とクラブセッティングを競って撮影するのは日本のゴルフ雑誌の恒例行事。毎年、ゴルフ雑誌から派遣されたカメラマンやライターが、血眼になって奔走している。メルセデスと続くソニーオープンの2試合で撮影を完了できれば、新年早々の発売号で、「06年トッププロの連続写真と使用クラブはこれだ!」的な企画が成立するからだ。
しかし、メルセデスを欠場するタイガーは、例年、ソニーオープンにも出ておらず、こうなると、ゴルフ雑誌の企画は、掲載号をずらさない限り、タイガー抜きで企画を進めざるを得なくなる。これは、ゴルフ雑誌にとっては、結構ショッキングな出来事であろう。
それにしても、タイガーがメルセデスを欠場する理由というのが、先日の足首の負傷ではなく、「オフ(休養)が必要だから」というのだから、なんとも笑ってしまった。メルセデスの開催時期は以前からわかっているわけだから、どうしても休養が必要なのであれば、オフシーズンのテレビマッチなどの非公式イベントを休んで、キックオフのメルセデスには出たらいかがですかと言いたくなる。

今年はメジャー2勝の大活躍だったが、予選落ちも2回あり、不安定さが見えた。
Photo/JJ Tanabe
もちろん、タイガーほどのスーパースターともなれば、テレビマッチ出場がスポンサーやさまざまな利権と密接に関係するのは当然だが、テレビマッチを選んでメルセデスを捨てるということは、「芸能人であることを選んで、アスリートであることを捨てる」のと同義ではないだろうか。
まあ、しかし、こんな事態が起こるのは06年の開幕戦が最後になるだろう。なぜなら、07年からはツアーのスケジュールが大幅に変更され、タイガーがわざわざ試合を欠場して休養の時間を作らなくても、シーズンはほぼ9ヶ月以内に凝縮されるのだ。もちろん、PGAツアーが発表したこのスケジュール変更もまた、タイガーの意見を取り入れて決められたと言われている。どっちにしても、タイガーは休みたくて仕方がないということ。少ない試合数で効率よく稼げるタイガーだからこそ言える我がままだとすれば、やっぱりタイガーは「超」がつくスーパースターということだろう。



