2006年01月21日
ヘルメットおやじ
試合会場には、ときどき風変わりな人がいる。ヘルメットをかぶったオヤジがいた。失礼な言い方だが、風貌が小汚い。どう見てもゴルフをする雰囲気ではなく、観戦にきたギャラリーとも思えない。
ゴルフとは無縁なムードのこのオヤジ、しかし、よくよく見ると、ヘルメットにたくさんのサインがある。あれっ、やっぱりゴルフファン?
声をかけてみた。聞けば、このオヤジはコースメンテナンスのスタッフの1人だという。で、ヘルメットのサインを眺めて見たら、フレッド・ファンクなんかのサインもちゃんとある。「フレッドのファンなんですか?」と尋ねると、「フレッド?いやあ、選手の名前とかは、よく知らないんだけど、せっかく自分たちが整備したコースで試合があるんだから、サインぐらいもらって参加意識を楽しもうかなと思っただけですよ」と笑った。
参加意識--大切なことだと思う。トーナメント会場の主役はあくまでプレーヤーだけれど、その背後にはたくさんの裏方さんがいる。そして、大勢のギャラリーが来る。だからこそ、試合が成り立つ。そして、さまざまな人々は、それぞれの方法で、自分たちも試合に参加したという意識を感じ取る。だから、みんな楽しいのである。
ヘルメットおやじは、ゴルファーのファンではないが、それでも何かの方法で、自分もこの試合に貢献した1人だということを実感したいと思った。それは、とっても素敵なことだと思う。


作業員の仕事はプレー開始前が大忙し。
Photo/JJ Tanabe



