2006年01月28日
シニアのツアーは楽しい!
久しぶりに米チャンピオンズツアーの試合会場へ来ている。シニアの選手たちは、やっぱり一皮向けているのか、若いPGAツアー選手たちに比べると、どこかおっとりしている。だから、試合会場全体がソフトで和やかな雰囲気に溢れているのだ。
朝、メディアセンターで仕事をしていたら、突然、ダンボール箱を抱えた男性が入ってきた。よくよく見ると、その男性はブルース・フライシャー。チャンピオンズツアーで賞金王に輝いたこともあるトッププロだ。
フライシャーは以前からよく知っている。何度か、独占インタビューもやったことがあるし、彼のご自慢の豪華バスに乗せてもらったこともある。フライシャーに会ったのは2年ぶりぐらいだったと思うが、光栄なことに彼も私の顔を見て、「おーい、久しぶりじゃないかあ。元気だったかい?」とうれしそうな表情を見せてくれた。
「で、その箱は何?」と尋ねると、フライシャーは中から新品のゴルフシューズを何組も取り出し、1つ1つ履いてはスウィングする真似をして、履き心地を確かめていた。そのうちに、彼が箱の中から、何かのコピーを取り出し、私に手渡してくれた。「何、これ?」「これはなあ、この前、見つけた面白い話。有名なコメディアンの言葉なんだけど、なかなか味のある言葉がいっぱいなんだ。是非、キミも読んでみてくれよ」
コメディアンの名は、ジョージ・カーリンと記されていたが、そんなコメディアンは全然知らない。が、書かれていた言葉は確かに味があった。
「人々の家はどんどん大きくなるのに、家族は小家族化、核家族化しているこの世の中」
「お金が手に入ると、高い買い物をするけど、買い物の楽しみ度は減っていくね」
「高層ビルの豪華な家に住んでも、気持ちは低層になるばかり」
‥‥とまあ、「何かが良くなりゃ、何かが悪くなる」という話なのだが、なるほどと頷かされるものが多く、読みながら苦笑してしまった。
「で、ブルース、この紙の束、どうするつもり?」「もちろん、ツアーの選手たちに配るんだよ!」
なにやら宣教師みたいだが、こんなことを真面目に行って楽しんでいるトッププロがいる--そんなシニアのツアーは、その場に居るだけで、こっちも楽しくなる。

初日、ふと足元を見ると、ゴルフシューズではなく、履いているのはテニスシューズ。サイズが少し小さかったとか。
Photo/JJ Tanabe



