2006年02月26日
ギャラリー・フレンドリー
シニアの試合会場に来ると、なぜか心が和む。どうしてだろう?選手たちは当然ながら50歳以上。現在60歳のヘール・アーウィンなどはレギュラーツアー時代からの顔なじみで、シニア入りしたころから知っているから、かれこれ10数年の付き合いになる。そんなふうに長い付き合いの選手が多いから、こっちも顔を見ると安心するのかもしれない。いや、付き合い年数だけの問題ではない。たとえば、ダナ・クイグリーなんて選手は、レギュラーツアー時代は皆無に近く、シニアの年になってからプロゴルファーとして名前が世に出たわけだから、彼との付き合いはせいぜい5~6年。それでも、久しぶりに顔を合わせると、お互いにニッコリするのだから不思議だ。
信じられないかもしれないが、アジア人というのは欧米人から見ると、非常に若く見えるらしく、私などは日本人からは年相応に見られているが、欧米人シニアから見ると、どうやら自分の子供ぐらいの年だと思ってくれるらしいのだ。だからであろう。私を見ると、「よしよし。元気にしていたかい?」なんて、頭をなでられちゃったりする。
そんなシニア選手たちの優しさや態度、雰囲気が私の心をほっとさせてくれるのだが、会場を訪れるギャラリーたちは、また別の事柄でほっとしている様子だ。シニアの試合を観戦にくるギャラリーは、レギュラーツアーのギャラリーより、やっぱり年齢層が高い。50代、60代、70代の方々が多く、杖を持っていたり、車椅子だったり。目が悪かったり、体のどこかが不自由な方もかなり見受けられる。そんなギャラリーに、ツアー側やトーナメント運営側は、とっても優しい工夫を施している。
18番グリーンの傍に、案内表示板が立っていた。トイレはあっち、スナック類が売られているコンセッションスタンドはこっち、1番ティはあっちで、10番ティはこっちという具合に、たくさんの方向が懇切丁寧に示されており、しかもカラフルな色分けまでされている。案内表示板はもちろんPGAツアーやLPGAの会場にもあるにはあるが、これほどたくさんの案内を一目瞭然に示してくれているのは、高齢のギャラリーのためを思っているシニアの会場ならではである。
ちょっとした心遣いがファンを作り、ファンを増やす。シニアの会場には、ギャラリーに対する優しさにあふれている。シニアの試合会場に来て心が和むのは、そんな優しさが漂っているからに違いない。

Phpto/JJ Tanabe



