2006年03月03日
時代は変わった?
フォード選手権会場のメディアセンターから出て、ホテルへ帰ろうとしていたときのこと。「ウォッス!」という声が後方から聞こえ、振り向くと、そこにいたのは丸山茂樹。トレーニングウエア姿で歩いてきた丸山は、明らかにトレーニングジムから戻ってきたところだった。体がしっかり締まって見える丸山が鍛錬にいそしんでいることは一目瞭然だ。
その翌日、インタビュールームに現れたタイガー・ウッズが、こんなことを言った。「時代は変わるんだよね。この前、とうとうランピーの姿をジムで見たとき、やっぱり時代は変わりつつあるんだって思った」。ランピーとは、ティム・ヘロンという選手のニックネーム。でぶっちょでヘビースモーカーのヘロンは、トレーニングなんてものとはほど遠い存在だったのだが、そのヘロンがついにジム通いするようになったのは、時代の変化だとタイガーは言ったのである。
タイガーいわく、「今のゴルフには、パワフルで柔軟な肉体が求められる。だから誰もがトレーニングをしなければ、生き残れない」。だからこそ、トレーニング嫌いだったヘロンまでもが、一生懸命にジム通いしているというわけだ。
なるほど。確かにそうかもしれない。かつて、フィットネスとか、トレーニングとか、そういったものはゴルファーとはあんまり関係ないとされていた。昔は、そんなことより球を打つべしという世界だった。けれど、昨今はゴルファーもアスリートでなければやっていけない。飛距離が求められれば、そのパワーを生む土台を強靭にしなければならない。だからこそ、トレーニング!
そう、ランピーだけじゃない。大勢のプロゴルファーが人知れずジムで汗を流しているのだから、アマチュアだって練習場で球を打つだけじゃ、飛距離も伸びないし、大幅な上達も望めないのではないか。プロたちの生活から学ぶべきことはたくさんあると、あらためて思う。

トレーニングしないことを自認していたヘロンは、そのことをパロディにした数年前のPGAツアーのテレビCMにも自ら登場していた。
Photo/JJ Tanabe



