2007年02月23日
タイガーは異星人ってホント?
今週の米PGAツアーはアクセンチュアマッチプレー。注目のタイガー・ウッズは今日2回戦も勝ち進み、連勝記録「8」へ向かって突進している。
ところで、そのタイガーが先週のニッサンオープンを欠場したことはご存知の通り。これまで9回出場して未勝利のニッサンオープンはタイガーにとって相性の悪い大会と言われており、これに出て勝てずに連勝記録をストップするのが嫌だからタイガーは欠場した、という声があちらこちらから聞こえてくる。
その声を受けて、アメリカのゴルフ雑誌にこんな記事が出ていた。要約すると、「タイガーは連勝記録ストップが嫌だからニッサンオープンに出なかったわけじゃない。そもそもあの大会はタイガーが16歳のときにスポンサー推薦で出場した初のPGAツアーの大会だ。そんな思い出深き大会を記録ストップが怖いなんて理由で休むわけがない」、と。
さらに、その記事は「怖いというのなら、次なるマッチプレーは合計6回も勝ち抜かなければ優勝できないのだから、そのほうがよっぽど大変なのだ。だからタイガーが安易の道を選んだというわけじゃない。おまけにタイガーはメジャーやWGCイベントなどビッグ大会で強いのだから」。
言っていることはわかるのだが、だったらなぜニッサンオープンを欠場したのか、その理由づけがお粗末すぎるのだ。「タイガーが目指すものは、バイロン・ネルソンの11連勝記録を抜くことではなく、ジャック・ニクラスのメジャー18勝の記録を抜くことにある。タイガーはまったく異なる星の上で戦っているのだ。タイガーが戦っている相手は、フィル・ミケルソンやジム・フューリックではなく、ニクラスやネルソンと戦っているのだ」、という結論。
タイガーは異星人?なかなか面白い表現だ。戦う相手が二クラスやネルソンといった歴史を作ってきた人々だというのも、考え方によっては納得できる。でも、「だからニッサンオープンに出ない」というのは、意味不明。地球人が相手にもならない異星人なら、ニッサンオープンだろうとなんだろうと、ひょいと出てさっさと勝てるのではないの?と思わずにはいられないのである。
この記事、大胆な書きっぷりには拍手を送るが、結論付けを読むと、うーん、こういうものをチョウチン記事って呼ぶのかな、と頷いてしまった。
タイガーがニッサンオープンに出なかった理由は、多かれ少なかれ「不得意だから」という現実があるからだと私は思う。思い出深き大会とはいえ、歴史を塗り替える記録がかかっているとなれば、危ないものは避けて通るのが人情だろう。それを責めるのはお門違い。なぜなら、父親が他界すれば泣きもするし、落ち込んで予選落ちもするし、全英優勝で復活すれば人目もはばからず大泣きもする。そんなタイガーは、異星人なんぞではなく、紛れもない地球人だからだ。

コースが短すぎて、苦手!?
Photo/JJ Tanabe



