2007年12月21日
ただいま~!戻りました!
みなさん、ただいま~!一昨日、退院しました。ご心配かけて、本当にすみませんでした。手術も無事に終わり、翌朝には、とっとと歩けるほど猛スピードで回復。1週間ほどの入院生活中、お見舞いに来てくれた方々からは「病気になる前より今のほうが元気そう」などと言われ、うーん、やっぱりこれは神様がくれた「必要な休養期間」だったのだと確信してしまいました。
自分の身体、自分の命が、これからどうなってしまうのだろうかという不安は、NYで最初に検査結果を聞いたときから常につきまとって消えず、不安で不安でたまらなかったのですが、いざ入院し、手術を受け、回復期間を病院で過ごした1週間は、あんなに広がっていた不安もすっかり消え、むしろ人生勉強になったなと、今は感じています。

まず痛感したこと。私は普段、孤独を感じることも多かったのですが、実はものすごく「人」に恵まれていたのだということを身をもって感じました。幸いにも私の高校時代の同級生が大学病院で医師をしており、今回は彼の同期の医師が私の主治医・執刀医になってくれました。そして、私がアメリカ暮らしであることやアメリカが仕事の場であること等々に多大なる配慮をいただき、看護師さんたちも私の不安を拭うために、あれこれ気を配ってくれました。
手術をめぐっては、それなりに大変なこともあり、泣いたりわめいたり、まるで取材するかのように先生にしつこい質問攻めをしたり、いろいろあったのですが、一番うれしかったのは、手術室で麻酔が効くのを待っている最も不安な状況下、主治医の先生が手を握っていてくれたこと。あの温もりが、どれほど心を落ち着けてくれたことか……。
そして、先生の手の温もりを感じながら、過去の取材の際、勝利をつかんだ数々の選手と交わした握手、勝利を逃したけれど晴れ晴れとした表情だった丸山茂樹選手との握手、帰国前に「手術、がんばってください」と手を差し出してくれた今田竜二選手との握手、いろんな選手たちとの握手を思い出しました。
握手は、その場で自然に行なう一瞬の行為。けれど、手と手を交わす温もりには、さまざまな思いが込められており、その思いが温かさとなって伝わり、冷たい心も温めてくれる。そんなことを感じながら、いつしか気が遠くなり……そして、手術が終わったというわけです。
看護師さんたちの笑顔、手術直後の夜通しのケア、回復し始めた私に「すごい、すごい!」と、ちょいとオーバーなぐらい激励してくれた優しさ。
仕事の内容は違っても、プロフェッショナルとは、こういうものだと思いました。専門知識や専門技術は、その仕事においてはあって当然のもの。大切なのは、接する相手の気持ちや立場をどこまで考えることができるか。それは、私が取材において選手や関係者と接するときにも、そっくりそのまま当てはまること。そして、「選手の心情」は、私がこれまで一番大切に考えてきた取材上の第一優先項目。今までやってきたことは間違っていなかったんだと思いつつ、これからも、そういう取材をして、そういう原稿を書きたいと、そう思いました。
もうしばらく日本滞在が必要ですが、焦らずきっちり回復してからアメリカ取材に復帰したいと思います。みなさんからのたくさんの応援の言葉、本当にうれしかったです。大勢の方々が私の原稿を楽しみに待っていてくれるんだと思うからこそ、早く治して回復したいという気持ちになれるんだと思います。私自身、一生懸命がんばっていきますので、どうぞ、みなさん、これからもお付き合いくださいね。
大勢のみなさん、ホントにホントに、ありがとうございます。
舩越園子

(元気になりました)
Photo/JJ タナベ



