ホーム > Web Magazine TOP > 舩越園子のGOLF JOURNAL > 2008年10月 アーカイブ
Yahoo!ブックマークに登録
<$BlogTitle ESCAPE$>

2008年10月31日

ハロウィ~~ン!!!

10月31日は、ハッピー・ハロウィーン。アメリカは、どこもかしこも街中がカボチャの飾りでいっぱいだ。


八百屋さんには、たくさんのカボチャが並んでいるし、家々にはカボチャで作ったオーナメントが下げられているし、きっと家庭のお母さんたちは、飾りを作るために刳り抜いたカボチャの中身を使って、今年はどんなカボチャ料理をこさえようかと頭を悩ませているのだろう。


%E3%83%8F%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3%EF%BC%AE%EF%BC%B9.JPG
(NYの街中。店頭にカボチャがいっぱい並んでます)


子供たちは、思い思いの衣装に身を包み、近所の家々を回って「Trick or Treat?」(お菓子くれる?くれないなら、いたずらするぞ~!)と、かわいらしく大声で叫び、キャンディをもらって歩く。以前、私の家にも「Trick or Treat?」がやってきたので、用意していたキャンディを手に持ってドアを開けたら、目の前に立っていたのは180センチぐらいの大男。不精ひげまで生やし、声変わりもしていて低い。しかし、本当にまだ小学生か中学生ぐらいらしく、本人は一生懸命、「Trick or Treat?」と言いながら手を出していた。ゲッ、なんか怖い~と思いながら、私はキャンディを差し出したことがあった。


%E3%83%8F%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3%EF%BC%AC%EF%BC%A1.JPG
(LAの街中。一軒家が多い西海岸には大がかりな飾り付けがいっぱい!)


ハロウィーンは日本では縁がないものかと思っていたが、先日、新聞のウエブサイトで「ハロウィーン対策としてJR山手線が厳戒態勢」なんて記事を見つけ、びっくり。外国人が増えている日本にはハロウィーンの慣習も持ち込まれているようで、文化や慣習が盛り込まれること自体はむしろいいことだが、ハロウィーンを口実に大騒ぎして暴れるという騒ぎを起こされるのは大迷惑だ。


それにしても、なぜこの場でハロウィーンの話なんぞを書いているかというと、なにやらいろんなことを思い出してしまったからだ。


ずっと昔、まだ米PGAツアーにフェデックスカップもなく、10月末から11月初旬までシーズンが続いていたころ、ハロウィーンの週に開催された大会では、選手たちがいろいろなコスチュームやお面姿でプレーしていた。私の記憶が確かながら、あのタイガーだって、いつだったか、変なライオンのような、髪を振り乱したカツラをかぶって、72ホール目をプレーしたことがあったと思う。あのころの米ツアーは、実にのどかだった。ちょうどタイガー時代の幕が開けようとしていたあのころ。今、思えば、もはや当時は「古き良き時代」という過去になってしまったのだろう。


ツアー選手権も、去年からはフェデックスカップ最終戦となり、開催時期が9月に繰り上がったが、以前はシーズン最終戦だったため、この大会とハロウィーンは、たいてい時期が近かった。ツアー選手権の会場も、昔はアトランタとヒューストンの交互で開催されていたのだけれど、どちらの会場にも、カボチャで作った飾りものが見かけられた。


%E3%82%AB%E3%83%9C%E3%83%81%E3%83%A3%E3%80%80%E3%83%84%E3%82%A2%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3.JPG
(カボチャにツアーのロゴ、大会のロゴ、スポンサーのロゴまで……作るのは大変!?)


そうだ!あのペイン・スチュワートが飛行機事故でこの世を去った直後、ヒューストンで開催されたツアー選手権会場は、カボチャの飾りとペインにたむけられた花束が重なり合っていた。あの場面は、ずっと私の脳裏から離れない。ペインが生きていたころ、いたずら好きの彼はハロウィーンのときは大張りきりで、いろんなコスチュームを楽しんでいたと聞いた。ああ、懐かしいなあ。


今年のツアー選手権会場には、9月だったにも関わらず、カボチャの飾りが並べられていて、ちょっぴりうれしくなった。なぜハロウィーンには早すぎるのにカボチャを飾ったのだろうと不思議に思ったのだが、きっと、大会関係者の中に、私のようにハロウィーンで昔を思い出す人々がいたのではないかと思う。


私の個人史をちょこっと振り返ると、昨年のハロウィーンの時期、私はちょうど体の中にがんが発見され、あたふたしていた。ひょっとして自分の命はもう長くないのだろうかと、心配や不安ばかりが膨らみ、ハロウィーンどころではなかった。しかし、急きょ帰国し、いろいろな人々に助けられ、今ではすっかり元気。あれから1年が経過した今年、明るい気持ちでハロウィーン到来をしみじみ思うことができるのは、私を支えてくれているたくさんの人々のおかげだ。


あの病気を通して、ピンチをチャンスに変えることができることを学んだ。窮地に陥ったと思ったときでも、必ず周囲から手をさしのべてくれる人が現れることを知った。


人生、捨てたもんじゃないなあ――そう思えたからこそ、今がある。ちょっとやそっとじゃ驚かないし、揺らがない。ハロウィーンからハロウィーンへ、1年を通じて、そんなふうに自分が変われたことが、今はとってもうれしい。


JR山手線が厳戒態勢を敷くほど日本にハロウィーンの慣習が広まりつつあるのなら、そっちはそっちで問題だが、せっかくのハロウィーンを有効活用して、みなさんも是非、カボチャに思いを託してみませんか?手始めは、ゴルフの上達にちなんで、何か目標を立てるとか?今年のハロウィーンから来年のハロウィーンへ。1年でどれぐらい上達できるか。結構、楽しいかも?


Photo by Sonoko

2008年10月28日

気になるマルちゃん

もうすぐシーズンも終了。そんな今、どうも気になることがいくつかある。一番気になるのは、やっぱり丸山茂樹、マルちゃんの今後だ。日本に戻り、先週は3位の好成績。それは喜ばしいことだ。「良かったね、マルちゃん!」と心から言ってあげたい。


そういえば、今年序盤も去年も、丸山はずっとこう言っていた。
「優勝争いがしたいんだよね。優勝を争う感覚を味わわないと……」


%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB.JPG
(丸山の独特のサインが入ったボール。このサイン、懐かしいなあ)


そう、常日頃、味わっていないと、優勝を争う感覚、上を目指す感覚を忘れてしまう、感覚が戻ってこない。その意味はよくわかる。これは、おそらく大半の選手にあてはまることだと思うが、ツアーで優勝するためには、やっぱり「勝ち方」「勝つための感覚」というものがあり、何度か優勝してその感覚を身につけることが先決。すでに優勝経験がたくさんあっても、その感覚から長いこと遠ざかってしまうと、あったはずの感覚が無くなってしまうらしい。皆無にはならずとも、その感覚を忘れてしまった状態に陥るらしい。


このところの丸山は、まさにそれだった。だから本人も、米ツアーで下位をさまようより、日本で上位争いや優勝争いを経験し、忘れかけてしまった勝ち方の感覚と取り戻したいと思っていた。そうすることで戦うためのモチベーションも取り戻したい。きっとマルは、そう思っているのだろう。


だから、来季もしばらく日本で参戦するのは、今の丸山にとって、いいことなのかもしれない。しかし、このまま、もう2度と米ツアーに戻らないことになるのかどうか。それが気になるのだ。もっとも彼は来季もスポット的に数試合(5試合前後?)は出るつもりだと日本で語ったようだが、勝つための感覚が日本で取り戻せたと感じたら、そのあかつきには、是非とも、もう一度、米ツアーフル参戦に挑んでほしいと私は個人的に願っている。


で、その願いが膨らむあまり、ちょっと所用でロスへ行ったついでに、マルゆかりの場所をあれこれ訪ねてしまった。気が向くと、すぐに行動してしまうのが私の性格。この9年間、マルがアメリカに残した足跡は、たどればたどるほど、感慨深かった。その詳しい話は、某雑誌上でご紹介させていただくけれど、ここではちょっとだけ、先取りでお見せしまーす!


%E8%BF%91%E9%83%8A%E9%A2%A8%E6%99%AF.JPG
(ロスの風景。都会でありながら青空と緑。丸山はこの青空が大好きなはず……)


PHOTO by BEYONDSHIP


2008年10月24日

3億円プレーヤー!

今田竜二の08年米ツアーシーズンが終了した。「それは先週の話だろう?」とお思いになるかもしれないが、実は竜二くん、先週のラスベガスの大会で最終ラウンドを終えた後も、今週のアリゾナの大会フライズ・ドットコム・オープンに出ようか、出まいかと迷っていた。実際、試合にエントリーもしていたのだが、結局、今日の初日に彼の姿はない。つまり、先週のラスベガスが今田竜二の08年米ツアー最終戦となったわけだ。


なぜ、今田が迷っていたか。それは、今季の獲得賞金で「3億円を超えたい!」という思いがあったからだ。ラスベガスの最終ラウンドが終わったときは、まだ自分の順位が確定していなかったから、今季獲得賞金が300万ドルを上回ってくれるのか、それともぎりぎり届かないのか、それが判断できなかったのだ。


「3ミリオンを超えたいなあと思って、昨日も賞金ランクをチェックしたら、今週が27位ぐらいなら超えるかなと思ったんだけど……。あと2つぐらいバーディーを取っていたら確実だったんだけど……終わってみたら、あっ、1ドル足りないなんてことだったらショックだなあ」


%E4%BB%8A%E7%94%B0%EF%BC%94.JPG
(どんなときでも竜二くんはファンに優しいです)
Photo by Sonoko


しかし、終わってみたら、今田の獲得賞金総額は3,029,363ドル。ぎりぎり、3億円超!だから彼は今週のアリゾナには行かず、今季にピリオドを打ったわけだ。


今年はAT&Tクラシックでツアー初優勝を果たし、「ずっと夢だった優勝ができて、だいぶ肩の荷が降りた。でも、満足しちゃうと、そこで終わりなので、また来年、一から頑張りたいです!」と、すでに来季への闘志を燃やしている。


でも、その前に、日本でVISA太平洋、そして中国でのワールドカップが待っている。「チーム戦とか、日本代表とかは初めてなので少し緊張気味です」


そうか。考えてみたら、今田が日の丸を背負ってプレーするのは初めてになるわけだ。彼は英語もネイティブだし、育った年月も、日本14年、アメリカ18年と、アメリカのほうが長くなっているのだが、しかし彼のマインドは、なんとなくではあるが、年々日本風の方向へ寄っていっているように感じるから不思議だ。寄っていっているという言い方は変かもしれない。むしろ……本来の日本魂が、30歳を超えたあたりから、どんどん吹き返した?蘇った?


ともあれ、日本人の今田が日本を代表してW杯に出る!来月は、そんな彼を大いに応援してあげてくださいね!


R0010498.JPG
(竜二くんとの会話から、彼の成長ぶりや日本人スピリッツが、うかがい知れます)
Photo by Someone

2008年10月20日

ラスベガスの読みは当たらない!?

ラスベガスで開催された米PGAツアーのジャスティン・ティンバーレイク・シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン。優勝したのは30歳のルーキー。マーク・ターネサ。今田竜二は15位タイだった。


R0010791.JPG
(表彰式では両手に花。そして、花の独身!)


さて、最終日は今田の32歳の誕生日。ご覧のように、指で「3」と「2」を作ってポーズまで取ってくれちゃったのだが、レギュラーリーズンかフォールシリーズかに関わらず、今田は試合に出るからには優勝したかったというところ。だが、今日は65の好スコアを出せて、「誕生日にふさわしいプレーができた」と喜んではいた。


%E4%BB%8A%E7%94%B0%EF%BC%93%EF%BC%92%E6%AD%B3.JPG
(32歳は「もう、おっさん!下り坂です」なんて言ってたけど……)


フォールシリーズは来季シード争いがメイン。今田のようにフェデックスカップで奮闘してツアー選手権まで出場した選手は、あんまり出てはいないのが現実。そんな今田の勝率を、ギャンブルのメッカであるラスベガスは、どのぐらいと踏んでいたのか。


そんなことを考えていたら、面白いものを発見。ラスベガスの中心街には、たくさんの大規模なカジノホテルがあるのだが、その中の1つであるMGMグランドには、こんなオッズが密かに出回っていた。


%E3%82%AA%E3%83%83%E3%82%BA.JPG
(この賭けに勝った人は、いるのだろうか?)


今田の勝率は30倍。うーん、いいんだか、悪いんだか。優勝が最も期待されていたのは12倍のマイク・ウィアだが、そのウィアは10位タイ。そして、優勝したターネサにいたっては、一番下の「ALL OTHER(その他)」にしか分類されていなかったわけだから、なーんだ、ラスベガスの読みなんて、大したことはない。


だが、さすがに表彰式は毎年ながら派手だ。表彰式が派手というより、優勝者の両脇に立つきらびやかなお姉さまのお化粧が、ど派手!だった。


PHOTO by SONOKO

2008年10月18日

ジョン・デーリーの新・恋人!

今週の大会はラスベガスが開催地。ラスベガスと言えば、カジノ。カジノと言えば、ジョン・デーリー!だからというわけではないが、今週の会場で持ち上がっている話題の中心は、やっぱりデーリー。いや、正確に言うと、デーリーの新しいガールフレンドの存在だ。


%E3%83%87%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC%EF%BC%91.JPG
(シャツのロゴは、たった1つになっちゃった……)


ご存じの通り、デーリーは過去にアルコール依存症やお酒に酔った上での暴行、そしてギャンブルによる借金、試合途中で突然棄権等々、とにかく問題続きだった。そのせいで、過去に結婚や離婚を繰り返し、離婚すると必ず新しい彼女が登場するという繰り返しでもあった。


しかし、マネーロンダリングの罪で実刑を食らった前妻とは、離婚したものの復縁に努めると公言し、実際、復縁に努めていた……はずだった。ところが、今年になって「どうやら復縁を諦めたらしい」「新しいガーグルフレンドができたらしい」なんて噂が聞こえてきていた。


そんな折り、シーズンエンドが差し迫ったこのフォールシリーズの大会で、新しい恋人が会場に来ているとの情報がメディアセンターの片隅で飛び交っていた。「黒くて、ちょい長めの髪」「すごく若くはないらしい」「わりと、スラリとしている」などと、米メディアの一部がひそひそ話。


よし、それじゃあ、その新しい彼女とやらを私も探しに行こうと、勇んでコースに飛び出した。デーリーの組はさすがにすごいギャラリー数。その中のどの女性が彼女なのか、なかなかわからない。やっとのことで、それらしき人物を突き止め、すかさずアプローチした。


%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%8A%EF%BC%91.JPG
(この女性がデーリーの新・恋人!とっても気さくな美人です)


彼女の名前は「アンナ」。英語では「アナ(Anna)」と発音するが、まあ、日本語的にはアナではなくアンナと記したほうがよさそうだ。


舩越「アンナ、あなたもゴルフするの?」
アンナ「私はしないわ。ジョンのプレーを見て勉強しているところよ」
舩越「へー。これまで何試合ぐらい見学したの?」
アンナ「今年の彼の試合は全部よ」
舩越「ってことは、ジョンとは今年からのお付き合いってこと?」
アンナ「ええ、そうなるわね」
舩越「アンナは何か、お仕事はしているの?」
アンナ「今はジョンのマネージャー代わりをしているわ」
舩越「ジョンと親しくなる前は?」
アンナ「それは……ごめんなさい。それは言いたくない、っていうか秘密なの」
舩越「あ、そうなの。じゃ、いいんだけど。で、毎日、ディナーはどこへ?カジノのレストラン?」
アンナ「うーん、私はスシが好きなんだけど、彼はシーフードアレルギーだからダメなのよ」
舩越「えっ、ジョンって、シーフード、食べられないの?」
アンナ「そうなのよ。彼が一番好きな食べ物は、マッシュドポテト&バーベキューってところかしら。かわいいでしょ?」
舩越「はあ、ええ、かわいい……ですよね」


という具合。まだ1年未満のカップルだから、とりあえず今はラブラブ状態。しかし、肝心の試合のほうは1打及ばず予選落ちだった。


デーリーは今年は米PGAツアー17試合に出て、今週を含めると10回予選落ち、2回棄権。賞金ランクは231位まで後退し、獲得賞金は5万6000ドルしかない。日本円で560万円ちょっと。「えっ?あのデーリーの稼ぎって、オレの年収より少ないの?」なんて声が聞こえてきそうなぐらいの金額だ。


おまけに、久しぶりにデーリーのウエアをまじまじと眺めて驚いた。かつて、全盛期には胸や袖に9つから12個ぐらいのロゴマークがついていたというのに、今は、たった1つしか契約がない。最後まで残っている唯一のロゴ契約先が、ミニスカートのお姉ちゃんがいっぱいのレストラン「フーターズ(Hooters)」だというところが、なんともデーリーらしい。


それにしても、デーリーの行く末はどうなるのだろう?契約が減り、稼げる賞金が減り、出られる試合が減り……増えているのは借金の金額と別れた女たちに支払う慰謝料の金額、それに付き合ったガールフレンドの人数ばかり。


それでもなお、デーリー人気が高いところが、やっぱりアメリカなのだろう。


PHOTO by SONOKO

2008年10月16日

有名人を見下ろす!?

今週はラスベガスに来ている。米PGAツアーのフォールシリーズ第3戦なのだが、この大会は冠スポンサー不足で苦しみ、一時は大会消滅の危機にも陥ったほどだが、その都度、なんとかスポンサーを見つけてしのいできた。そして今年は、有名シンガー、ジャスティン・ティンバーレイクが冠スポンサー。有名人個人がPGAツアーの大会のホストとなるのは、ボブ・ホープやフランク・シナトラらに続き、わずか14人目だそうだ。


R0010472.JPG
(この人こそが、かの有名なティンバーレイク!)


しかし、実を言えば、私は芸能界音痴。日本を離れて15年も経つから、日本の最近の芸能人はほとんどわからないが、だからと言って、住んでいるアメリカの歌手や俳優、コメディアンなどに詳しいかと言えば、そっちのほうがもっとわからない。


そこで、ティンバーレイクはどのぐらい有名なのかと、アメリカ人のカメラマンたちに聞いてみた。「まず、ほとんどの人が知っているね」「でも、僕らの両親だと知らない場合もあるよ」「若い年代なら、絶対に知ってるよ」「インシンク系。これが老年層には、わからないかも」


うーん、どうやら私は現場のカメラマンの両親たちと同じ年代層?つまり老年層?


ま、そんなことはさておき、そのティンバーレイクを追いかけるファンたちが、どうやって彼を眺めていたかが面白かった。会場のTPCサマリンは砂漠の中に作ったようなコースゆえ、フェアウエイは崖下にあるという雰囲気。それゆえ、人々はやたらと崖の上から「見下ろす」感じで眺めていたのだ。


大会側も、ギャラリーが選手やプロアマで回る有名人を見下ろしやすいように、崖の上、崖の上、あらゆる崖の上に「見下ろし型ギャラリー席」というものを設置している。


R0010459.JPG
(眺めがいいなあ~)

いやいや、なるほど。というわけで、プロアマ戦の今日は、ティンバーレイクと一緒に回ったフレッド・カプルスが、とにかく大勢の人々が常に見下ろされながら5時間近くをプレーしていた。


だが、どちらもスーパースターゆえ、ティンバーレイクは大劇場や円形劇場で観客席から見下ろされながら歌う感じ、カプルスはメジャーの大舞台の18番グリーンでグランドスタンドのギャラリーから見下ろされながらパットする感じに、きっと慣れているのだろう。余裕の笑顔をたたえながらも堂々とプレーする2人に、やっぱりスターは違うなあと痛感させられた一日だった。


R0010467.JPG
(やっぱりゴルフ場では、カプルスが常に主導者でした!)

PHOTO by SONOKO

2008年10月10日

朴セリ誕生物語

こんな本が送られてきた。題して「朴セリ誕生物語」。もちろん私が書いた本ではない。日本の「現文メディア」という出版社から発行された本で、著者は韓国人の現役小学校教師でもあり、著書多数の書き手でもある「パク・シンシク」というお方。翻訳は30歳で韓国へ渡り、韓国生活16年に及ぶ「吉田昌喜」さんと記されている。


044.JPG


とはいえ、私は発行の現文メディアとも、著者や訳者の方とも、これまでお付き合いも面識もないのだけれど、現文メディアの営業課長さんがわざわざ私の連絡先を辿ってくださり、親切にこの本をNYまで送ってくださった。


本の内容は、タイトルが示す通り、朴セリの歩みをハワイでの幼少時代から現在まで追っているのだが、とりわか第1章は彼女がなぜゴルフを始めるようになったのか、当時の彼女の家庭環境はどんなものだったのかなど、一般的にはほとんど知られていないことがらが明かされていて興味を引かれた。


もっとも、朴セリが98年の全米女子オープンで優勝し、朴セリ旋風が巻き起こった当時のことは私も身を持って知っており、必死に追いかけてやっとの思いでモノにした彼女との単独インタビューでは、私なりに彼女の幼少時代や過去のことを聞き出してはいた。


だから、本に書かれていることが、すべて初耳というわけじゃない。しかし、たとえば一方的なほど厳しいスパルタ教育で彼女をプロゴルファーへ育てたと聞いていた彼女の父親が、実は最初はとても優しく彼女にゴルフに触れさせ、プロゴルファーを目指す意志があるかどうかを、きっちりと娘に問うてから、すべてをスタートしたという話などは、やっぱり母国の事情を知る者どうしが母国語で詳細に深く話をしてこそ出てくるストーリーなのだなと、頭が下がる。


朴セリは、それはそれはセンセーショナルな米ツアーデビューを果たしたけれど、ふいに迎えたスランプのころは悲惨だった。そして、そこから復活したところが現在の彼女の最大の魅力であり強みだ。


勢いで、ちょっとばかり名を馳せる例はままあるけれど、一旦、ドン底まで落ちて這い上がる例はそんなに多くはないし、それができた暁には、もはや誰からも崩されない強さを身につけている。


朴セリとは、個人的にもいろいろな思い出がある。そんな思い出を蘇らせながら、この本を読むと、古いアルバムを眺めているようで、なかなか楽しい。


みなさんは、初めて手にした朴セリのアルバムをめくるように、この本を読んでみては、いかがでしょうか?別に頼まれて宣伝しているわけでは決してない。本当に、いい本だなあと思ったから、ちょこっと、ご紹介! 現在の韓国人選手の強さの秘訣が、きっとこの本の中にも隠されていると思う。


046.JPG

Photo by Sonoko

2008年10月06日

ディフェンドできない?

米男子ツアーは先週からフォールシリーズ。第1戦のターニングストーンリゾート選手権では、今田竜二が徐々に順位を上げ、3位タイになった。今田はフェデックスカップ終了時点で賞金ランク14位。今週の3位タイで賞金ランクは1つ上昇し、13位。
 
TurningStone.JPG
(落ち葉も始まるフォールシリーズ)
 
とはいえ、今田は賞金ランクを上げたくてフォールシリーズに出ているというよりも、試合に出ない期間をあまり長く取りたくないから出ているのだ。「僕は2週間以上、空けるとダメなんです」とは本人の言。フェデックスカップ終了を自らのオフ突入にしてしまうと、来季開幕までには3か月近くのオフを取ることになってしまう。だから、フォールシリーズにもちょこちょこと出て、その後は帰国してVISA太平洋マスターズ、そしてW杯をこなし、年明け早々にメルセデス選手権初出場へ。これが、今田が考えているスケジュールだ。


しかし、残念なのは、初優勝を挙げたAT&Tクラシックが今年限りで姿を消してしまうため、来年、今田がディフェンドする大会が無いということ。優勝した大会にディフェンディングチャンピオンとして乗り込むのは、選手にとっても楽しみであり、醍醐味でもあるだろうに、それができなくなってしまったことは残念。

 
2weeksOff.JPG
(お休みは“体質的”に合わない?)
 
そして、今田と同様、ディフェンドする大会を失うかもしれない危機に立たされているのは、アンソニー・キムだ。初優勝を挙げたワコビア選手権が、来年どうなるのか?もちろん、先のリーマンショックに続き、この大会の冠スポンサーであるワコビアがシティに身売りし、さらにはウエルスファーゴとも契約話を進行していると報道され、またまた今度はシティに逆戻り……そんなニュースが踊る昨今、ワコビア選手権の行く末はPGAツアーでさえも定かではない。


ワコビアとPGAツアーの冠スポンサー契約は2014年までに延長されているが、これがいきなり今年で打ち切られることにでもなったら、キムも初優勝した大会を失い、ディフェンドできなくなる。


もっとも、キムの場合は、ワコビア選手権の後、AT&Tナショナルで2勝目も挙げているわけだから、ディフェンドする大会は最低でも1つは確保されていて、良かった、良かった。
 
A.Kim.JPG
(株価も1万円を割り、ますます冷え込む米国経済に真っ青?)
Photo/JJ Tanabe

2008年10月02日

酔いどれ、シンちゃん?

米PGAツアーはフェデックスカップ最終戦のツアー選手権が終了。大会で優勝したのはカミロ・ビジェガス。フェデックスカップチャンプに輝き、10ミリオンの破格のボーナスを手に入れたのはビジェイ・シンだった。


一番の見ものだったのは、その表彰式。大会開幕前から、失格や棄権にならず4ラウンドをこなしさえすればシンのチャンピオンの座は確定していたとはいえ、やっぱり10ミリオンなんて気が遠くなるようなボーナスを実際に手に入れたときの喜びは、なるほど、こういうものかと思わされた。


なぜって、シンの様子が、まるで酔っ払いだったからである。
 
FedxSingh.JPG
(フェデックスカップ・トロフィーを片手にスピーチ。うれしそうです)
 
  
あのティファニーに特注で作らせたというシルバーのカップを授与されたシンは、そのカップをまるでラグビーボールかサッカーボールか何かを抱くように、ちょこっと小脇に抱え、マイクを手に、それはそれは饒舌に喜びを語り始めた。
  
 
BarcSingh.JPG
(ザ・バークレイズで優勝したシン)
 
DoitchSingh.JPG
(ドイツバンク選手権で優勝したシン)
 

「試合が始まる前から『おめでとう』と言われ、試合が始まってボギーを叩いても何をしても『おめでとう』って言われた。こんな変なのは初めてだよ。ワッハッハッ!」


饒舌な語りを披露しながら、シンはあの巨体をクネクネとくねらせ続けていた。まるで酔っ払い?


確かに、シンは酔っ払っていたのだろう。いや、お酒に酔っていたという意味ではない。喜びに酔い、10ミリオンの魅力に酔っていたに違いない。だが、それも仕方ないというか、当たり前というか。そもそもシンのゴルフの出発点に立ち戻れば、彼が10ミリオンを一気に手に入れる日が来るなんて想像もできなかったことだろう。もちろん彼自身も「そんな日が来るなんて誰が想像できる?だって、そんなシステムだって、元々はなかったんだからな。ワッハッハッ!」と、またまた饒舌。


普段は、成績や調子が悪いと、メディアたちを振り切って帰ってしまったりするシンは、それゆえにメディア受けが悪いとも言える。だが、この日だけは、メディアの一人が「10ミリオン、何に使うの?オレにも少しでいいから分けてよ」なんて言われると、「そうだなあ。じゃあ、分け前のウエイティングリストに並んでくれる?ワッハッハッ!」


よっぽどうれしいんだなあ。そりゃそうだろう。けれど、フェデックスカップ創設年の昨年、10ミリオンを最初に手に入れたタイガー・ウッズは、こんなにもうれしさを表現してはいなかった。タイガーにとっての10ミリオンとシンにとっての10ミリオンが、こんなにも違うということだろうか?


いやいや、お金の問題だけではないだろう。シンがゴルフをやってきた生い立ちや環境、外国人として米ツアーでプレーし続ける苦労、そして日々のとんでもない努力と練習。さらに言えば、もはや若くはない45歳という年齢でチャンピオンに輝いたうれしさはひとしおなのだろう。


そんなシンも、今年の全米オープンでひざの痛みを隠して戦い抜いたタイガー同様、実はこの2、3か月、ずっと上腕に痛みを感じながら耐えてきたのだそうだ。チャンピオンに輝いた今、シンはそのことを初めて公表し、10月から11月に予定されていたマレーシアや中国への遠征も見合わせることになった。
痛かったんだなあ、苦しかったんだなあ。そう思うと、あんな強面のシンちゃんが、なにやら愛おしくさえ感じられてしまう。


だから、表彰式ではまるで酔っ払いみたいだったけれど、それもまたカワイイなんて思えてくる。このオフに上腕を治し、来季に備えようと決意したシンちゃんは、クラブを握らないオフの間、きっとあの「酔いどれ、シンちゃん」ぶりを何度も思い出すだろう。思い出して元気になれるような素晴らしい思い出を得たことは、彼にとって一番の収穫なのだろう。良かったね、シンちゃん!
 

Photo/JJ Tanabe

プロフィール

CALENDAR
2009年09月
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
CATEGORY
ARCHIVES
RESENT ENTRYS
RESENT COMMENTS
QR

QR

SEARCH