2009年07月31日
みんな、復活しておくれ!
あの全英オープンで予選落ちを喫したタイガー・ウッズが今週は復活をかけてビュイックオープンに出場している。まさか予選落ちするとは誰も思っていなかったが、その予選落ちに一番驚いたのはタイガー自身だったろう。スイングが想像以上に狂ってしまっていたことに、いまさらながら気づかされてしまったタイガー。すでにターンベリーでは「コーチのハンク・ヘイニー解任は時間の問題」と囁かれ始めていたが、もしもヘイニー解任が本当に起こり、明るみになるとすれば、それは今週か、あるいは来週あたり。

(全英での苦しみぶりは激しかったが、復活できる?)
Photo / 平岡純 Jun Hiraoka
そもそも、タイガーがメジャー出場に向けて3週連続出場のスケジュールを組むのは、結構な「異例の事態」。そんなところからも、タイガーの驚きと落胆、そして復活への強い意欲が感じられる。
ビュイックオープンがこの大会名で開催されるのは、今年が最後となる。GM社のスポンサー撤退が発表され、長い間、米ツアーで親しまれてきたこの名前がツアーから消えてしまうことになった。タイガーはすでに同社と9年間に渡って結んできた契約を解消しているが、試合会場にくるときは、実はいまだにビュイック車に乗っている。それがなぜなのかはわからない。長年、お世話になったビュイックへの想い?それとも、公表されていない秘かな関係が同社とタイガーの間に存在するのだろうか。
まあ、そんなことは、この際、どっちでもいい。今年、1度ぐらいはタイガーのメジャー勝利を見たい。となれば、やっぱりタイガーにはあの予選落ちのショックから早く立ち直り、復活してもらわなければ。だから、今週のビュイックオープンで、なんとか優勝してもらいたいのだが、初日は思いきり出遅れ。大丈夫かなあ、タイガー。
復活といえば、フィル・ミケルソンが来週のWGC-BS招待からツアーに復帰する。妻と実母が同じタイミングで乳がんの手術を受けたミケルソンの胸中を想うと、なんと言ってあげたらよいのやら、言葉が見つからないのだが、辛い想いや辛い事情を抱えているからこそ、がんばれるということもあるはずだ。ミケルソンを最後に見たのは、あの雨にたたられた全米オープンだった。大観衆の声援に応えるように最後には優勝争いに絡み、しかし勝つことはできなかった。そんなミケルソンが、来週からの復帰戦線で奮闘してくれることを祈っている。

(ミケルソンを最後に見たのは全米オープン。その後の試練を乗り越え、来週から復活しておくれ)
Photo / 平岡純 Jun Hiraoka
最後に、もう1つ。辛い想いや辛い事情を抱えているからこそ、がんばれる……宮里藍ちゃんの初優勝までの軌跡は、まさにそんな日々の積み重ねだった。鳴り物入りで米ツアーデビューしたのはいいが、勝てない日々が続き、スランプに泣き、どんどん歳月が流れていく中で、彼女はずっと頑張ってきた。しかし彼女は、スランプから抜け出せなかったことの辛い想いや辛い事情を、すべて自分なりに明るく前進するための原動力へ変えていった。みんないろんなことを乗り越えてきたからこそ今があるんだということを、アニカやオチョア、自分の父親や母親の歩みから悟り、この程度のスランプなんて大したことないさと自分に言い聞かせながら、いつも笑っていた。あのころ、あんな笑顔ができたこと。それが彼女の持つ最高の才能だったのだと思う。あのころを思い出すにつけ、「よくここまで復活したね、藍ちゃん」と本当に感心させられる。藍ちゃん、本当に良かったね。おめでとう。



