2009年08月29日
早くも対策?
米PGAツアーは今週からフェデックスカップのプレーオフが始まっている。第1戦のザ・バークレーズは、出られるかどうかが怪しかったほど今季低迷のセルジオ・ガルシアが前週4位の奮闘でフィールドイン。そして初日は首位タイと好発進を切ったのだが、2日目は、えっ、76???
調子はやっぱり悪いのだろうなあ。調子が悪いときの選手は、道具を変えることが結構多い。ドライバーを変え、アイアンを変え、ウエッジを変え……パットが不調となると、パターを何十本も用意して練習したりする。道具のせいで悪い、道具を変えれば好調に戻る。そう思いたくもなるだろうし、実際、そういうこともあるから面白い。
さて、ガルシアはどうかというと、先の全米プロで突然、新しいボールを使ったそうだ。なんでもテーラーメイドが開発した「ペンタTP」という5ピースのボールで、発表前だったというのに、全米プロ開幕前夜に使いたいと言い出し、実際に使ったのだそうだ。

Photo / 中島望 Nozomu Nakajima
このボール、来年1月から米ツアーで実施されるアイアンの溝規制を見越して開発されたもので、ガルシアも「今までのボールよりソフトな感触」。
そういえば、溝規制に合わせてすでに新しいウエッジも登場し始めているようで、アメリカのゴルフ雑誌には、ちょこちょことそういったものが紹介され始めている。
今年のプレジデンツカップで国際チームのキャプテンを務めるグレッグ・ノーマンは、先日、「今季の残り試合は、新しいアイアンとボールでプレーして、来季に備えたほうがいいぞ」と若い選手たちに向かってアドバイスを発していた。それほど、新しい道具、新しい規制下となる来季のゴルフは大きく変わるのだ、と。
どうなってしまうのだろう。ラフからのスピンがかかりにくくなったら、スコアリングはめちゃめちゃになるのだろうか。やわらかいボールに変えて飛距離が落ちたら、今年までのゴルフとはどのぐらい様変わりすることになるのだろうか。こればっかりは蓋をあけてみるまで、わからない。
だが、飛距離が落ち、技の競い合いという本質が戻ってくるのだとすれば、それはそれでうれしい限りだ。少なくとも、道具でスピンをかけていた選手たちが、道具ではなく技でスピンをかけられるのかどうか。それは大きな見どころとなるはずだから。
ともあれ、ガルシアの新ボールは彼の来季への対策なのか。それとも、不調を好調に一転させたいがゆえの対策なのか。今季のはじめごろ、確かガルシアは世界ランク2位に浮上し、タイガーをおびやかすかもなんて言われていた。そのガルシアが、世界ランクこそ7位にとどまっているものの、フェデックスカップランクでは先週が115位、今週が89位。ここまで低迷しているのは驚きだ。
やっぱり、ノーマンの娘との失恋が尾を引いているのかな。かつて、デビッド・デュバルがスランプに陥った引き金も失恋だったなあ。ああ、男心って、繊細……?



