2009年09月07日
ミスター・ノーマン、ご決断を!?
アメリカ時間の9月8日、日本時間ではみなさんが9日の朝に目を覚ますころには、プレジデンツカップのキャプテンズ・ピック各2名ずつが決まっているはずだ。日本の注目は、言うまでもなく石川遼が選ばれるかどうか。選ぶのは国際チームキャプテンのグレッグ・ノーマンだ。

(キャプテンのノーマン。若いころは「我が強い」ことで有名だった!?)
写真/平岡純
どうだろうなあ。米メディアの見方はということ、ポイントランクに従って順当に11位、12位のローリー・サバティーニとジーブ・ミルカ・シンが有力と考えているようだ。サバティーニは元々はランクインできるはずのトップ10に入っていたのだが、全米プロで優勝したY.E.ヤンがジャンプインしたため、ぎりぎりで押し出されてしまった。それゆえ、実力から言ってもサバティーニはきっと入るだろうという見方が強い。そして、シンはというと、穏やかな人柄がチーム戦に向いているであろうこと、それと、ビジェイ・シンとペアにするとナイスコンビになりそうなこと等々が有力視されている理由のようだ。
となると、石川はどうなる?もちろん、石川も候補の中に含まれている。が、米メディアが「有力候補」に入れていないのは、おそらく石川の世界の舞台での経験が他候補と比べればまだまだ少ないという事実を考慮してのことだ。今年、米ツアー3試合とメジャー3試合に出たとはいえ、石川の海外経験はそれだけしかないわけだから、それで国際チームに選んでいいのかどうか。そこがノーマンにとっても悩ましいところだろう。
さて、私の予想。7割ぐらいの確率で石川は「選ばれる」ように思う。最大の理由は、もちろんフジサンケイ・クラシックで今季3勝目を挙げたこと。プレジデンツカップは10月初旬と目前に迫っているため、とにかく「たった今」好調な選手であることは、キャプテンズピックの絶対条件だ。
さらなる理由。女子のソルハイムカップが先日行われ、米国チームにキャプテンズピックで入ったミッシェル・ウィーが大活躍だった。あのとき、もう1人のピックは40歳代のジュリー・インクスター。つまり、年長者と若手が1人ずつ選ばれ、それが非常にうまく作用していた。ノーマンも、このあたりの現象は必ずや参考にすると思う。
だからと言って、ノーマンが石川を選んだ場合、同時に選びそうな年長者候補は、別段、思い当たらないのだが、非常に若い選手を1人入れることで、その若手をチーム全体がサポートしながら、一方でその若手の「若さ」をもらおうという考え方は、作戦としては大いに成り立つ。そう考えると、石川は有力候補に思えてくる。
もっと理由を挙げるなら、あとは「ビハインド・ザ・シーン」、つまり裏事情の話になるだろう。プレジデンツカップに対する注目度を世界的に向上させ、単なる興味関心の喚起にとどまらず、具体的にテレビ中継や露出を増やすというのは、興業である限り、不可欠だ。石川を選ぶことで、必ずや「付随」してくる日本メディアのカバー力、露出力、そしてジャパンマネー。これらは、キャプテン・ノーマンの戦略戦術を超越したところで、大いなる魅力となる。そうなると、ノーマンの決断の直前に、どこぞから「石川を選んだら、どうかな?」という「声」がきっと聞こえてくるはずなのだ。さらに、ノーマンは名選手であったと同時に、ビジネスマンとしてもやり手だ。彼の頭の中には常に「ビジネス」が存在しているはずだ。

(「ホワイトシャーク」ノーマンは「ハニカミ王子」石川を選ぶか!?)
写真/平岡純
そんなこんなの理由で、私は石川が「選ばれる」と予想しているが、さて、どうなることか。今ごろ、ノーマンは眠れぬ夜を送っていることだろう。だが、悩める夜も間もなく終わる。ミスター・ノーマン、いざ、ご決断を!



