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舩越園子のGOLF JOURNAL

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2010年03月17日

対照的な2ショット

トランジションズ選手権の会場フロリダ州タンパは、温暖なはずのフロリダなのに、フロリダらしからぬ寒気に包まれている。今年は全米で異常気象が続いているようで、異常気象と言ったら地球温暖化のはずだろうと思うのだが、どうしてどうして今年は地球寒冷化かと思うほど、どこもかしこも寒い。


そんな中、今日の練習日、火曜日の会場には、熱い2ショットと地味な2ショット、対照的な4人の姿が印象的だった。


熱い2ショットは、もちろん、日本の期待を背負う石川遼と池田勇太の2人だ。大会側の意向で、基本的には米メディアのために、石川と池田をわざわざ大会の看板の前に立たせて写真撮影のチャンスを作り出したのだが、蓋をあけてみれば、2人にカメラを向けたシャッター音の嵐は“日本製”。米メディアの姿もちらほらあったが、なんだか並み居る日本の報道陣の人数に圧倒されてしまったようで、本当は撮影のあと、スモールインタビューをやるはずだったのに、質問をしようとした米メディアはゼロ。


_DSD3374.jpg
(石川遼と池田勇太の2ショット。熱き若者。見ているだけで楽しくなる)
写真/平岡純


だが、そんなこととは無関係に石川と池田の表情は明るい。石川にとっては、昨年、米ツアーで初めて予選通過を果たしたこの大会で、今年も「予選突破したいという気持ちはある」。池田にとっては、今年これまではWGC2試合に出たものの、いわゆる米ツアーのレギュラー大会は初出場だ。「いろんなカテゴリーの幅広い選手が見れていい」と喜びながらも「コースは日本っぽいので有利かな?」と頼もしい発言。なるほど、日本の2人の若者の心はなかなか熱い。


一方、日本メディアはもちろんのこと米メディアからも囲まれたり追いかけられたりもせず、淡々と練習ラウンドをこなす2人の姿もあった。ダスティン・ジョンソンとキャディのボビーの2ショットをカメラに収めるフォトグラファーは私と組んでいる平岡純ただ1人という淋しさ。


_M6G9808.jpg
(ダスティン・ジョンソンとキャディのボビー。地味だけど実力派です!お見しりおきを!)
写真/平岡純


ジョンソンの名前や素性は日本ではほとんど知られていないだろうけど、彼は実は「天才」と呼ばれてもいいほどの有望な若者なのである。まだ25歳の若さだが、190センチの長身が、なんとなく若さを打ち消して老けたイメージを創出している。しかし、若い。何よりゴルフがうまい。今年、すでにぺブルビーチで優勝を飾り、ずっとフェデックスカップランク1位を維持してきた。ここにきてそのランクは4位に後退したものの、まだプロデビューして4年目、ツアー3年目にして通算3勝。ルーキーイヤーの08年から3年連続で毎年1勝ずつというのは、かつてのジム・フューリックを思わせる。フューリックと異なる点は、ジョンソンが群を抜く飛ばし屋であるという点だ。昨年は飛距離ランク3位、今年は現在2位。飛ばすだけではなく、小技もうまいあたりは、ジョン・デーリー的。とにかく有望株なのだ。


それなのに、地味で目立たない。けれど、ジョンソンは今年のマスターズの優勝候補だと私は密かに思っている。折りしも今日、タイガー・ウッズがマスターズで復帰するという声明を出した。オーガスタはタイガー復帰でてんやわんやになるだろう。しかし、その喧騒の中で、黙々と地味に集中するであろうジョンソンは、うん、やっぱり優勝候補の筆頭だ……と私は思う。

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コメント

米メディアから質問が出なかったのは、池田選手が何故そんなに期待されるかが分からなかったのでしょうね。まだプロになってから海外で実績出してませんから。
でも、日本のゴルフファンとしてはこの二人が揃うと、もう楽しみでしょうがないです。
ジョンソン選手は名前は覚えているのですが、恥ずかしながら顔が思い出せなかったです…
そう言えばグローバーとかも地味ですねえ。

地味って言葉好きです。今田君をイメージしてしまう。地味とかコツコツっていう響きが好き。何でもかんでも結果、結果の世の中と逆行してますけど。話は変わりますが、ゴルフをしないアメリカの友人がAiとRyoは日本の宝ねと言ってくれました。とても嬉しかった。某新聞の夕刊に園子さんのコラム。毎回最後にジワジワーと目頭が熱くなります。

園子さん、こんにちは。
今日の初日、園子さんは会場にいらしてたんですよね?
石川プロ、どーしたんでしょうか???
調子が悪いと一言で片付けるにしても、酷過ぎる…
PGAの試合とは言え、そこそこできる、あわよくば上位を狙える と
勝手に思い込んでいましたが、これが石川プロの現状なのでしょうか…
以前「良い時と悪い時の差が一番激しいのがボク」と自己分析していました。
その「悪い時」が今日だったのかもしれませんね。。。

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