2012年04月05日
いよいよ開幕&終了&開始!
【いよいよ、開幕!】
明日からマスターズが開幕する。毎年、言えることだが、このオーガスタにやってくる選手たちの胸の中には、普段のトーナメントを迎えるときとはちょっと異なる何かがある場合が多く、今年は特にそういう「スペシャル」がたくさんいるような気がしてしまう。
まず、筆頭は、もちろんタイガー・ウッズ。先々週のアーノルド・パーマー招待で30カ月ぶりに復活優勝を遂げたばかりのタイガーが、今年のマスターズでメジャー大会での復活優勝を願っていることは、今さら言うまでもない。そんな彼の想いが溢れ出していたのは、会見で口にしたこんな言葉だった。
「僕にとって今年は18回目のマスターズ。ということは、僕の人生の半分をこの大会とともに過ごしてきたってことだよね」
(火曜日に会見に臨んだタイガー。以前より表情が優しくなったなあ)
人生の半分がマスターズ。なるほどね。ということは、タイガーが初出場した95年大会が私にとっても初マスターズだったわけだから、私はタイガーの人生の半分を眺めてきたってことか。そう思うと、なんだか一気に自分が年を取った気がしてきて、うれしいような、淋しいような妙な気分になってしまった。
そんな話はさておき、タイガーは先日の優勝のときも、そしてマスターズ開幕を控えた今も、ずっと「1ヤード」にこだわり続けている。いや、正確に言えば、09年のBMW選手権以後の未勝利の日々から、ずっと「1ヤード」にこだわり、「1ヤード」に苦悩してきた。そして今週、オーガスタでもタイガーは「1ヤード」にこだわっている。「外してはいけない側に1ヤードそれると、40~60ヤードぐらい離れていってしまう。でも、外してもいい側に1ヤードそれた場合なら、イージーチップか、イージーパットが残ってくれる」。
つまり、オーガスタでは「1ヤードのずれ」=誤差はOKではあるという意味。ただし、その誤差が許される側と許されない側がグリーンやピンの前後左右にはあって、許されない側への1ヤードのずれは、1打以上の代償を払うことになる。だが、許される側への1ヤードのずれは、なんとかなる。
完璧じゃなくてもいい――そこに希望が持てるところがいいなあ。「完璧なゴルフじゃないと勝てない」と言われたり考えたりしてしまったら、なんとなく、そう思った時点で負けてしまいそうな気がするのだ。人間なのだから、ほんの小さなミスはする。ゴルフはミスのゲームなのだから、何かしらはミスをする。でも、そのミスは、どの範囲までに抑えられるか。そのミスから、どこまでリカバリーできるか。そういうゲームなんだよと、タイガーが言っているような気がした。
さて、他にもいろんな選手の「スペシャル」な想いを紹介したいのだが、ローリー・マキロイもフィル・ミケルソンもハンター・メイハンも……と全部紹介していると終わらないので、もう1人だけにするとしたら、やっぱり石川遼!
(今日、水曜日は恒例のパー3コンテスト。兄妹弟の3人で!)
遼くんにとって今年は4回目のマスターズだ。今季は1月のソニーオープンに始まり、米ツアーで3か月ほど参戦経験を積み、優勝争いも予選落ちも味わってきた。マスターズ出場に対して危機感や焦燥感も味わい、特別招待をもらって、やっと安堵し、しかし今度は米ツアー出場権を目指し……そうやって本気モードの戦いを続けてきた末のマスターズ出場ゆえ、過去3回と比べると「今までより、いい形で迎えられる」と、地固め、足固めをした上での出場になったと感じている。
だが、他の試合と同じように明日の初日をスタートできるかどうかは、「やっぱり、そのときになってみないとわからない」。なぜなら「1年間、今週のためにやってきた。今週は、この1年と今年戦った米ツアー3カ月弱の集大成だと思うから」。
やっぱり、この場所、この大会は、スペシャルなんだなあ、遼くんにとって……。
けれど、遼くんにとって特別であればあるほど、それならば、どんなふうに気持ちを整理して明日のスタートに臨もうとしているのか、余計に興味が沸いてしまう。だから尋ねた。「自分なりに心を鎮めようとするのか、逆に気持ちを盛り上げようとするのか。そのときになってみないとわからないとは思うけど、前日の今は、明日のスタート時に心がどんな状態になることを予想している?」
遼くんの答え。「スタートダッシュしたいと思っている。頭の中で、1番、2番……と、スタートしていくのを何回もイメージしてやってきた」。だから、特別の想いは強いし、できることなら出だしからバーディー、バーディーと発進していきたい。でも、気持ちとなると、無理にコントロールなど、できようはずもないわけで、「どちらかと言えば、気持ちを高めようとするよりは緊張を鎮めようとするほうかもしれないけど、でも、フツーにやろうと思ってる。気持ちに任せてやろうと思ってる」
うん、それでいいのではないだろうかと私も思う。心は、どんなに準備しようとしても、どんなに言い聞かせようとしたとしても、やっぱり、人為的なコントロールなど効かないものだと思うから。
ただ、漲る特別な想いや緊張のせいで心が揺れ始めてしまったとき、動揺を最小限に抑えてくれるものが自信であり、その自信は「自分が十分に努力を積んできた」という自覚から生まれるものであり、その部分においては、遼くんは「僕はやってきたぞ」と自信を抱いている。だから、きっと大丈夫。そう信じながら、明日の初日を待とうと思う。
【終了!】
そんなときに、みなさんに、こんなお知らせをするのは……と、ずいぶん考えたのだが、世の中にはいろんな事情というものがあるようで、諸々の事情により、このブログは今回で終了させていただくことになりました。実質的には3月いっぱいで終了。今日のこのブログは、長い間、熱く応援してくださった大勢の読者のみなさんと、7年間に渡ってこのブログを運営してくださったゴーゴルの方々への、私からの最後のご奉仕というか、せめてものお礼の気持ちを込めて、最後の更新をさせていただきました。本当に本当に、読者の方々からの温かい声に支えられてきたからこそ、今日までこのブログを続けることができました。みなさん、ありがとうございました。そして、青山社長をはじめとするゴーゴル関係者の方々とは、これからも別の形で一緒に歩んでいきます。ありがとうございました。そして、今後とも、よろしくお願い致します。
【開始!×2】
でも、終わりがあれば、始まりがある!?
すでに、FacebookやTwitterではお知らせしましたが、
今月から講談社のサイト、現代ビジネスにて、私の新連載開始となりました。
明日からのマスターズ4日間は、こちらで記事を更新しますので、是非是非、読んでください。
すでに更新した第1回の記事は以下です。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32203
そして、ブログはどうなるのか?こちらも、別のサイトで、すぐに新ブログが始まります。本当はこのマスターズウィークから開始したかったのですが、これまた諸事情により、おそらく1週間ほど遅れてスタートとなる模様です。これについては後日、Facebook やTwitter等々で、お知らせしますので、どうか、引き続き、ご支援、応援を、よろしくお願い致します!
それでは、みなさん、さようなら。そして、今後とも、よろしくね~!








